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第1部 四章【スノウドロップ】その2 第四話 運と選択のゲーム

Author: 彼方
last update Last Updated: 2025-12-27 18:30:00

105.

第四話 運と選択のゲーム

「じゃあ早速この器で遊びましょうか。まずはエルにマスターしてもらわないといけないしね」

「私なら大丈夫ですよゥ。ダテにカミサマじゃありませんからネ! 勝負してみまスカ?」

「いいのね? 言っとくけど私は運がいいのよ。麻雀部の爆運最終兵器とは私のことよ(そんなこと誰も言ってない)」

勝負開始

「先攻はエルでいいわよ」

「じゃあお先に…… ソレッ!」

コンコロコン! コンコンコロロ……

1466

「……目無しカ」

「こういう時は3つだけ固定して器の外に避けておくの。問題はどの3つを固定するか」

「あ、そういう

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    154.第伍話 異世界雀荘完成! さすがは神様というか異世界というか。エルは魔法で雀荘を作ると言い出した。 とは言え一気には作れず、少し作っては休憩、少し作っては休憩で魔法で作るにしても大変そうではあったが。「キュキュも手伝ってあげたらいいじゃない」とミサトは言うがそうは行かないらしい。「ミサトも自分で麻雀牌作ってみてわかったと思うけど生成魔法には才能も必要なんだよ。ミサトの作った麻雀牌のイーソーは酷いじゃん」「うっ!」「まして家屋を作るとなれば相当しっかりした出来にしなければならないからイメージの力がとても必要になる。そういうのできるのはエルの才能であり僕にはない力なんだよ。だからこそエルが神様なんだ」「なーるほど……」「……つ、疲れタ。もう、今日はここまで。これ以上は…… ムリ」 そう言うとエルはその場に座り込んで動かなくなってしまった。「さすがのエルも魔力切れだね。行動不能になるまでやることないのに」 エルは何か言いたげだが声を発するのも億劫なくらい疲弊したようで目と表情でなんとなくスノウにうったえてきた。(部屋まで運んで)と言ってる気がする。「仕方ないなぁ。ほら、おぶさって」「…………ア…ガト……」「いいから寝てなさい」 ────── 次の日。 一晩寝て魔力を回復させたエルは雀荘作りの続きを開始した。お店はとりあえず外側だけ完成。あとは内装と卓の設置だ。「はあ、はあ、あと少しだから頑張ろうカナ……」「無理はしないでよ?」「大丈夫、あと1回の魔力は残ってるカラ。これで卓を1つ作ってとりあえず開始しタイ。ヨーシ、エイッ!」 すると麻雀卓が1台出現し、それと同時にエルがガクンと膝から崩れ落ちた。「だから無理するなとあれ程」「私のことはいいカラ。それよりこれで雀荘の出来上がりデショ。とりあえず1卓しかないケド。ちゃんと稼働するかどうかチェックしておいてネ……」 そう言い残してエルは寝た。 まだ1卓しかない。とは言え、いまここ異世界に初めての雀荘が完成したのであった!

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    153.第四話 マナーはルールより難しい コトノの人気は半端じゃなかった。確かにコトノは可愛い、人気があるのもわかる。しかしそれにしても凄すぎだ。この人気はコトノのマナー講師としての側面がそうさせていると思われた。 コトノの麻雀マナー教室は宗教のないマージには貴重な道徳的観念の教育が受けられる場になっていたのだ。 「コトノはすごい人気ネ。コトノがこっちに来てからというもの忙しい日しかないワ。この勢いに便乗してそろそろお店を構えようと思うのだけど、どうカナ?」「雀荘ってことですか?」「ソーソー。別に賭け事はしなくてもいいから。他人どうしで麻雀できる場所になればソレでイイ。コトノも手伝ってくれるでショ?」「いいけど、あたしは基本的なことしか教えられないよ。マナーとかはルールよりもさらに大前提の部分だからあたしでも教えられるけど。あたし自身まだまだ新人だからさあ」「マナーはルールより難しい気がしましたガ、マナーのほうが前提なんでスカ」「そうよ。人間対人間のゲームはマナーが最優先されるの。マナーができてない人っていうのは要するにまだ麻雀を覚えてないってこと。本来なら麻雀はプレイヤーのマナーを良くしてくれるゲームなわけですから。あたしはずいぶんと麻雀にマナーを教えてもらいましたよ」「ヘエ~」「麻雀中の軽口ひとつとってもそう。あたしに麻雀を教えてくれた友達がいるんですけど。その友達はおしゃべりが好きでね。でも、麻雀中はきちんとマナーを守ったおしゃべりをしていました」「マナーを守ったおしゃべりって?」「そうね、例えば発ポン中ポンしてる人がいるとするでしょ。あ、その前にエルちゃん、大三元(だいさんげん)は覚えた?」「白発中を全種コーツにする手でしょ。ヤクマンてやつネ。手役はもう全部覚えタヨ。それデ?」「そうそう! 全部覚えたのすごいね。えっとそれで発中をポンしてる人がいる時に『ヤバいな~』とか言う人はマナー違反なの。なんでかわかる?」「…………?」 すると横で聞いてたキュキュが手を挙げた。「はい、キュキュくん」「ヤバいなと発言をした人は大三元の可能性があるからヤバいなと言っていると解釈できるため発言者の手牌には白はない。あっても1枚しかないという情報を漏らしたことになります。それはつまり発中をポンしたプレイヤーの手が本当に大三元である可能性

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